お掃除機能付きエアコンの掃除は割高になる

この季節、エアコンの掃除依頼がひっきりなしにあります。

ここ最近の特徴としてお掃除機能付きのエアコンが増えています。

技術の進歩だと、喜ぶ反面に実際の掃除となると別の問題が有ります。

おそうじ機能が付いたエアコンといっても完全に掃除してくれるかというとそうではなく、フィルターの汚れが付きにくかったりホコリを取ってくれるという事でしかありません。

何故なら洗剤が出る訳でもなく、水が流れる訳でもありません。結果といてフィルター以外の熱交換器だったりファン、吹き出し口に関しては何ら掃除してくれません。

つまり、快適に使おうと思うなら定期的にエアコンを掃除しなければならないという事に代わりはないのです。

そうした時に、エアコン内部の構造が複雑になっている分作業時間を多く必要とします。

これはそのままお掃除のコストに跳ね返ってくるという事になります。

中には通常の3倍くらいの時間を要するものや、高度の技術が必要で出来るメンバーが限られたりすると予算は2倍以上することもある訳です。

それで、どこにお掃除機能付きエアコンのメリットってあるのだろう?と考えることがあります。

実は我が家にもお掃除機能つきのエアコンが1台あります。ときおり何やら音を出して動いているので多分中で洗浄の作業しているのでしょう。

かといって臭いが消えたり吹き出し口がキレイになる訳でもなく分解洗浄の意味をなしていません。きっとフィルターのホコリ落としには役に立っているのでしょうが、別にこれは素人でも出来ない事では有りません。

極端な事を言ったら、エアコン洗浄用のスプレーが最近は売っているのでそれを使えば熱交換器部分は掃除できます。

ただ、しろうとが出来ないのは、そこではなくファンと吹き出し口であり、しっかり養生するなどしなければ洗えないのです。

つまり、お掃除機能付きエアコンは同業他社との差別化や廉価製品との差別化という意味で電機メーカーの都合が多いだけのような気がします。

冷却機能に差はないし、買う時点で価格が高くなり、分解の掃除でも高くなるというのが実態なのです。

どうせなら、全く掃除しなくても良いくらいの洗浄機能が付くとかでなければ、あんまりメリットが感じないのではないでしょうか?

電気屋さんがエアコンの分解洗浄の注文を取ったりする時代なのでお掃除機能が付いたら洗浄代金が高くなるということをキチンと購入者に伝えているのだろうか?と疑問に思う事も有ります。

なぜなら、お掃除機能付きエアコンの分解洗浄の依頼で見積額を伝えると、お客様のがっかりする声を時々聞くからです。

時には予算オーバーであきらめるお客様もいたりします。

サービスは技術レベルと所要時間から価格が構成される関係で、お掃除料金が高くなるのは仕方の無い事なので、その事実を販売時にキチンと伝えることが販売する側の責務とも思ったりします。

我が家では今後エアコンを買い替える事が会った場合、当面はお掃除機能がないタイプを選ぼうと思っています。

 

壁掛けエアコンの洗浄

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