クロスに染込んだ異臭を消すすごい方法
入居予定のマンションが何もないのに臭う!
先日お客から電話があり、入居予定の部屋が臭うから来てほしいと。
行ってみると確かに臭うんです。それほどすごい訳ではないけれどもドアを開けた瞬間に我慢できないほどじゃないけれども何となく気になる臭い。
おまけに、部屋がカーペットなんです。居間も寝室も廊下部分を除いて全てカーペットなのです。
これが原因か?ということで床も壁もお客様と犯人さがしでクンクンと臭いを嗅ぎ回りました。
嫌な臭いの原因は何と壁クロスに染込んだお香の臭いだった
多分前入居者の方は、良いにおいと思ってお香を炊いていたのかもしれません。もしかしたらアロマかもしれませんが、そのとき之よい臭いがいつまでも良いにおいとは限りません。
お香にしてもアロマにしても好きな本人は、良い臭いを発しているときは別にして月日が経って染込んだ臭いが良い臭いとは限りません。いろんな種類の香りを楽しんだ場合、それが残り香となってクロスの中で混じり合うとどうでしょう?
想像しただけでも問い臭いのはずがありません。どの香りというのではなく、中途半端に臭いとなって悪臭の原因になってしまう事があるのです。
タバコの臭いはヤニの色が伴うのでクロス張替えになってもお香の臭いだけでは・・・・
退去時の現所回復清掃の時に、タバコをすわれる方は臭いもそうですが壁がヤニで黄ばみますので、これはクロスを張替えるのでという話はよくききますが、お香をあるいはアロマの臭いがするのでクロスを張替えますというのはあまり聞いた事がありません。
どうしても汚れが判断の中心になり、よほどひどい場合を除いて何のおとがめもない事でしょう。
でも、臭いに敏感な方に取っては一大事です。
そんなことで、止むに止まれず自費で消臭を当社に依頼する事になりました。
気になる臭いをびっくりするくらいに無くするプロの消臭技
オーダーの内容を確認したので、答えるべくレシピを作成し取りかかりました。
ポイントは、瞬間に臭いを取り除くという事と、臭いが消えた状態を長期に維持するということです。
まずは脱臭剤を使う事にしました。それも、数種類の臭いが交じっているような感じだったので、2種類を噴霧する事にしました。
実は本命はこの跡に実施するオゾン発生器よりオゾン燻蒸がメインなのですが、化学反応を促進するために、水分があった方が良いので、水を水蒸気にして散布するより、脱臭剤を噴霧した方がそちらでの脱臭もあり相乗効果が見込めます。
ということで、壁・天井・床など全てに脱臭剤を噴霧して化学反応をさせます。
次にいよいよオゾン発生器を稼働させます。
オゾンはものすごい酸化作用があり臭いの原因物質を化学反応で別の物質に変更させて、臭いを無くするのです。
オゾンは自然界にもあり適度な濃度であれば安全なのですが、これが高濃度になると大変です。なので、タイマーをかけて終了時間まで避難しなければなりません。
だいたいこの手法でほぼ臭いは消えてほぼ問題なくなります。
ですが、今回はじわじわ壁から時間が経過してから浮いてくる臭いも嫌だという事なので、さらに無光触媒のオキシアップをコーティングしました。
これで、クロスの高機能化を図るので、のちのに浮いてくる臭いまで消臭してくれます。
ここまでの工程をすると、瞬間の消臭から長期にわたる消臭まで行ってくれるので安心です。
施行終了後お客さまに確認していただいたところ、キレイに臭いが消えていると満足していただけました。
この良い状態は当面継続してくれるものと思います。そして、時間の経過とともに今度は我が家の臭いがするようになるので、うまくなじんでくれるものと思います。